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カラーダイヤモンドのタノー宝石

鑑定書(グレーディングレポート)、鑑別書、保証書等について

●例えば、ダイヤモンドの婚約指輪を買うとついてくるのは、鑑定書(宝石店によっては、保証書もついてきます)。

●ルビーやサファイヤなど色石を買うとついてくるのが、鑑別書(同上)。

●鑑定書と鑑別書の文字の違いは1字ですが、この二つは大きな違いがあります。

●じゃ、保証書は?

●「私のは、鑑定書が付いているから、大丈夫・・・。ホント???」。

どの鑑定(鑑別)機関が、その鑑定書(鑑別書)を発行したかも非常に重要です。

鑑定(鑑別)機関の違いについても、ご説明いたします。

目次

  1. グレーディング・レポート(鑑定書)
  2. 鑑別書
  3. 保証書・品質証明書等
  4. 鑑定(鑑別)機関の違いについて
  5. (おまけ)ダイヤモンド婚約指輪の選び方

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グレーディング・レポート(鑑定書)

●ダイヤモンドだけに発行される。

●ダイヤモンドをルース(裸石)の状態で評価します。

リングやペンダントなどの状態で鑑定することは絶対にありません。

ただし、裸石で鑑定した後にリング等に加工し、それから鑑定書を発行した場合にはリング等製品の写真が付いている場合もあります。

【4C】つまり「カラット(Carat)」、「カラー(Color)」、「クラリティ(Clarity)」、「カット(Cut)」をメインにグレーディングします。

▼グレーディング・レポート見本

中央宝石研究所鑑定書見本

▲中央宝石研究所・鑑定書見本

AGTジェムラボラトリー鑑定書見本

▲AGTジェムラボラトリー・鑑定書見本

GIA鑑定書見本

▲GIA・鑑定書見本

AGTとGIAの鑑定書は、カラーダイヤモンドの場合のデザインです。

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カラット(Carat)

●ダイヤモンドの重量はカラット(略字ではct)で表示され、1カラット(ct)=0.2gです。

●よく「大きさ」と思われていますが、正確には「重さ」です。ただ、ダイヤモンド同士ならば比重が同じなので、「大きさ」と考えても大丈夫でしょう。でも、ダイヤモンドとルビーなど違う石同士だと比重が異なりますので、同じ1ctでも大きさは違ってきます。

●呼び方など:カラット、キャラット、キャラ、carat、ct、cts

●通常、小数点第2位または第3位まで精密な電子天秤 ( カラット天びん )で測定、表示されます。

カラット別にダイヤモンドを見てみる(カラーダイヤモンド&カラーレスダイヤモンド)

●カラットと直径の近似値 ( ラウンド・ブリリアント・カットの場合 )

カラット(ct) 直径(mm)
0.01ct 1.3mm
0.02ct 1.7mm
0.03ct 2.0mm
0.04ct 2.2mm
0.05ct 2.3~2.4mm
0.06ct 2.6mm
0.08ct 2.8mm
0.10ct 3.0mm
0.11ct 3.1mm
0.15ct 3.4mm
0.16ct 3.5mm
0.17ct 3.6mm
0.18ct 3.7mm
0.20ct 3.8mm
0.25ct 4.1mm
0.30ct 4.3mm
0.35ct 4.5mm
0.40ct 4.7mm
0.45ct 4.9mm
0.50ct 5.2mm
0.60ct 5.5mm
0.70ct 5.8mm
0.80ct 6.0mm
0.90ct 6.2mm
1.0ct 6.5mm
1.5ct 7.4mm
2.0ct 8.2mm
2.5ct 8.8mm
3.0ct 9.2mm
4.0ct 10.2mm
5.0ct 11.1mm
6.0ct 11.7mm
7.0ct 12.5mm
8.0ct 13.0mm
9.0ct 13.6mm
10.0ct 14.5mm

*電子天秤 ( カラット天びん )

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カラー(Color)

●無色のダイヤモンドを「D」カラーとし、以下「E」「F」「G」…「Z」まで色味の濃さによって分類されます。

カラーグレード 説明
D

Colorless

無色

E
F
G

Near Colorless

ほぼ無色

H
I
J
K

Faint

ごくかすかな色味

L
M
N

Very Light

かすかな色味

N-O
O-P
P-Q
Q-R
R-S

Light

色味あり

S-T
T-U
U-V
V-W
W-X
X-Y
Y-Z
>Z カラーダイヤモンド

●この「カラー」のグレーディングは、「マスターストーン」と呼ばれるダイヤモンドと比較して判断されます。

パビリオン側を上にして、『ダイヤモンド・カラー・グレーダー』と呼ばれる白いプラスティックの台のようなものの上で、決められた波長を持つ光源の元で、グレーディングされます。

●標準的な範囲内のカラーグレード間の差は非常に微妙で、並べてみてやっと判別できる程の差です。

●また、「 Color Origin ( 色の起源・・・色の着いた原因・要因 ) 」も、「Natural ( 天然 ) 」か「Treatment ( 人工 ) 」かも判断されます。

●紫外線に対して可視光線を発するダイヤモンドもあります。蛍光の強さと色は識別に役立つ付随的特長ですから基本的には記載されます。

>>蛍光性について

マスターストーンの基準(JJA/AGL ダイヤモンド・マスターストーン原器運用委員会による)

・0.30ct以上

・蛍光性ナシ

・SIクラス以上(色の透明度に影響を与えるインクルージョンが無いもの)

・ラウンド・ブリリアント・カット(クラウンの高さ:11%以上、パビリオンの深さ:40~46%)

・ガードル:極端に厚いは不可(極端に薄いも強度上問題が有るので不可)


GIAがD~Zカラーグレーディングで使用している標準蛍光灯の特徴について

・17インチ(43cm)以上の安定した蛍光灯

・グレーディング・トレーの表面における光の彩度が、2,000~4,500ルクス

・ランプからグレーディングトレーまでの距離が8~10インチ(20~25cm)

・カラースペクトルがCIE D55~D65に近い

・色温度が5,500K~5,400K

・演色指数が90以上

・高周波(20,000Hz超)の電子バラスト

・効率(力率)が0.5(50%)超の調光安定期

・短波・中波紫外線範囲に顕著な出力がない(またはこの範囲の紫外線を除去するフィルターがある)

・長波紫外線を放出する(315~400nm,D55~D65の基準スペクトルに近い)

・ベリラックス社製


GIAのマスターストーンの手入れ・取り扱いについて

・使用頻度に応じて、2~4週間に一度、硫酸に入れて煮沸する。

・先端がゴム製のピンセットを使用。

●上記の方式とは全く別に「ファンシーカラーダイヤモンド」があります。

「ブルーダイヤモンド」「ピンクダイヤモンド」「グリーンダイヤモンド」などです。

詳しくはカラーダイヤモンド博士のページを参照してください。

●余談ですが、なぜ最高評価が「A」でなく「D」なのか?

諸説ありますが、

(1)将来、「D」カラー以上のダイヤモンドが発見される、

(2)ダイヤモンド(Diamond)の頭文字をとって「D」とする説もあります。 面白いですね(^0^)/

と聞いていましたが、実は

ダイヤモンドのカラーを表すのに、1940年頃までは、産地による名称(例:「ウェッセルトン」「ケープ」「ヤガー」)やダイヤモンドディーラーが好き勝手に「A」「AA」等の名称・ランクをつけていました。

1940~1950年代にGIAがカラーグレーディングのシステムを導入する時に、それ以前に使用されていた「A」「AA」等とGIAのシステムを区別するために「D」から始まる「D~Z」スケールを導入したようです。

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クラリティ(Clarity)

●「クラリティ」とは、研磨されたダイヤモンドにどのようなブレミッシュ(外部/表面上の特徴)やインクルージョン(内包物)の特徴を11段階のクラリティスケールで評価します。

●ダイヤモンドは非常な高熱と圧力の環境下で形成されるため、内部や表面に全く特徴がないものはごく稀です。これらの特徴はダイヤモンドが形成される上での副産物であり、鑑定士等がダイヤモンドと合成石や類似石を識別したり、ここのダイヤモンドを識別することに役立つものです。

GIA方式

グレード ご案内
FL 10倍の拡大で内包物やキズや欠けなどが認められない
IF 10倍の拡大で内包物は認められないが表面にキズや欠けなどが認められる
VVS-1 10倍の拡大で発見が極端に困難~非常に困難な微小な内包物やキズや欠けなどが認められる
VVS-2
VS-1 10倍の拡大で発見が困難~やや容易な内包物やキズや欠けなどが認められる
VS-2
SI-1 10倍の拡大では発見が容易~大変容易だが、肉眼では困難~やや容易な内包物やキズや欠けなどが認められる
SI-2
I-1 肉眼で容易に発見できる内包物やキズや欠けなどが認められる
I-2
I-3

用語説明

●カラットやカラーと同様に、クラリティが価値に及ぼす影響は、希少性と直接関係しています。

●研磨されたダイヤモンドを専門家が、 宝石顕微鏡等で10倍に拡大し検査して評価されます。

インクルージョンやキズ等の数量・大きさ・位置・色・性質などで総合的に判定されます。

●インクルージョンやキズ等の存在は必ずしも否定的な要因ではなく、ダイヤモンドがどのように形成されたのかの情報源であり、またカッター(研磨職人)が原石をどの様にカットするかを決定する要因にも役立っています。

●さらに「天然ダイヤモンド」である証拠を提供してくれることもあります。

市場に出まわる石としては、「VVS-1」~「I-1」が多くなってます。

「IF(インターナリー・フローレス)」は市場に出ますがとにかく非常に数が少なく、「FL( フローレス)」にいたっては殆ど市場には出てきません。

*宝石顕微鏡

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*ルーペ

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カット(Cut)

人間がダイヤモンドに唯一手を加えられるのが「カット」です。

カットによって、色を強調したり、インクルージョンを隠したりすることが出来ます。

形状によって

などと呼ばれます。

その他、「スター」「トリリアント」「リリー」「バリオン」「バケット」「テーパー」「クロス」「ジニア」「ヘクサゴン」「ダリア」「マリーゴールド」「サンフラワー」など色々あります。

カットがなぜ重要視されるのか…それはカットの良し悪しによって、ダイヤに入ってきた光を反射することができるか左右するからです。

いわゆる「キラキラ光ってる」かそうでないかを決定してしまうからです。

ラウンド・ブリリアント・カット(Dカラー~Zカラーの範囲)の場合の評価基準

GIA基準

グレード 説明
Excellent 非常に良い
Very Good 大変良い
Good 良い
Fair やや劣る
Poor 劣る

●カットグレードは、カットの品質を示すものであり、カラーがDからZの範囲である標準的なラウンドブリリアントカットに対して評価を行います。

●2006年4月以降、GIAによるカットの総合評価がスタートし、日本国内のAGL加盟鑑定機関(会社)も追随しています。

●GIA方式では、ペインテッド(ペインティング)(*1)やディギングアウト(*2)という新しい概念も加わり、さらに主観評価の結果も加えてデータベース化するという、全く新しい基準が導入されています。

===カット評価の手順===

自動測定器(イスラエル・オギ社メガスコープ、イスラエル・サリンテクノロジー社ダイヤビジョン)を使用し、各ファセットの大きさや角度を計測し、それらのデータをもとに"GIA Facetware Cut Estimator Database"によ推定し、カットグレードを求めます。

概要 項目 / 詳細
真上(フェースアップ)から見たときの総合的な美しさを評価する指標 ● ブライトネス(白色光)

研磨ダイヤモンドをフェースアップ(正面上面)位置で観察したときに見える、ダイヤモンド内部や表面から反射した白色光全ての組み合わせを指します。
以前は「ブリリアンシー」と呼ばれていました。
● ファイアー(虹色光)

研磨ダイヤモンドをフェースアップ(正面上面)位置で観察したときに見える、虹色の光(スペクトル・カラーに分散する光の外観又は程度)です。
ご参考情報:「ディスパージョン」・・・宝石の虹色の光。内部で複雑な反射を繰り返すためにおこる光の分散効果。
● シンチレーション(きらめき)

あるいは観察者の動きにつれて放たれる閃光を意味します。
「シンチレーション」は、「スパークル」と「パターン」に分けられます。
「スパークル」とは、研磨ダイヤモンドをフェースアップ(正面上面)位置で観察したときに見える、ダイヤモンド、観察者又は光源が移動するときらめく光の部分の外観又は程度のことです。
「パターン」とは、研磨ダイヤモンドをフェースアップ(正面上面)位置で観察したときに、そのダイヤモンドが静止しているとき、又は動いているときに見える内部及び外部反射に起因する明るい部分と暗い部分の相対的な大きさ、配置、コントラストのことです。
デザインと仕上げの技巧を評価する指標 ポリッシュ
(研磨状態、磨き)

ダイヤモンドのファセット(研磨された面)の研磨の仕上げの評価。
シンメトリー
(対称性)

ダイヤモンドのファセット(研磨された面)の位置やバランスの仕上げの評価。
● ウェイトレイショー
(重量比)

ダイヤモンドの直径と重量の比率。
● デュラビリティ
(耐久性)

耐久性を左右するガードルの厚み。


具体的には、フェースアップでの見え方(上面から見た見え方)を「ブライトネス」、「ファイアー」、「シンチレーション」という3項目から、デザインと仕上げの技巧を「ポリッシュ」「シンメトリー」「ウェイトレイショー」「デュラビリティ」という4項目で判定されます。

研磨ダイヤモンドの美しさは、光との複雑な相互作用によって生み出されるものです。光が表面に到達する際の角度やダイヤモンド内部に入射する光の量と入り方、あるいはダイヤモンドからあなたの目へと放たれる光の状態によって左右されるのです。

このような相互作用によって、3つの素晴らしい効果が生まれます。

・「ブライトネス」とは、研磨ダイヤモンドをフェースアップ(正面上面)位置で観察したときに見える、ダイヤモンド内部や表面から反射した白色光全ての組み合わせを指します。
(以前は「ブリリアンシー」と呼ばれていました)

・「ファイアー」とは、研磨ダイヤモンドをフェースアップ(正面上面)位置で観察したときに見える、虹色の光(スペクトル・カラーに分散する光の外観又は程度)です。
(ご参考情報:「ディスパージョン」・・・宝石の虹色の光。内部で複雑な反射を繰り返すためにおこる光の分散効果。特にダイヤモンドに顕著。分散現象を「ファイア」と呼ぶ。)

・「シンチレーション」とは、ダイヤモンドや照明、あるいは観察者の動きにつれて放たれる閃光を意味します。

「シンチレーション」は、「スパークル」と「パターン」に分けられます。

「スパークル」とは、研磨ダイヤモンドをフェースアップ(正面上面)位置で観察したときに見える、ダイヤモンド、観察者又は光源が移動するときらめく光の部分の外観又は程度のことです。

「パターン」とは、研磨ダイヤモンドをフェースアップ(正面上面)位置で観察したときに、そのダイヤモンドが静止しているとき、又は動いているときに見える内部及び外部反射に起因する明るい部分と暗い部分の相対的な大きさ、配置、コントラストのことです。

研磨ダイヤモンドのプロポーションが、観察者の目に光を反射する効率に影響し、それがダイヤモンドの美しさと魅力を決定します。
優れたプロポーションとシンメトリーを持ち、研磨の質が高いダイヤモンドは、光との相互作用が高く、ブライトネスとファイアー、およびシンチレーションを増大させます。

そして、さらに宝石専用双眼顕微鏡(10倍率)の下で、目視による検査が加わり、カットグレードが決定されます。

目視評価の対象となる要素は、
研磨の正確さや質(ポリッシュ)、
ファセットの大きさや形、対称性(シンメトリー)、
ダイヤモンドの直径と重量の比率(ウェイトレイショー)、
ガードル面の状態、耐久性を左右するガードルの厚み(デュラビリティ)、
キューレットの大きさと状態などから判断されます。

ご参考情報

*1 ペインテッド(ペインティング)(painted painting)
アッパーガードル・ファセットの角度を調整することでダイヤモンドの一部のガードルを厚くし、重量歩留まりを向上させる手法。
隣り合うアッパー・ガードル・ファセット同士の稜線が向き合う部分を厚くする。
ペインテッド(ペインティング)を極端に施すと、原石から研磨石へとカットする際、3%ほど余分に重量(カラット数)を残すことが出来るといわれています。

*2 ディギングアウト(digging out)
ガードルの一部を厚くして重量歩留まりを向上させる手法。
ペインテッド(ペインティング)との違いは、ベゼル・ファセットとパビリオン・メイン・ファセットが向き合う部分を厚くする点。
厚くなった結果、フェース・アップで見たダイヤモンドの大きさには変化が生じないにもかかわらず、重量(カラット数)だけが増える。
ディギング・アウトがガードル全体に均一に施されていればまだしも不均一なディギングアウトは、石のシンメトリーを崩し、光の反射パターンを崩すこととなります。


●以上のようなことからカットが重要視されるのでしょう…カットの良し悪しによって、ダイヤに入ってきた光を活かすことができるか左右するからです。
いわゆる「キラキラ光ってる」かそうでないかを決定してしまうからです。

日本独自(?)の基準について

日本独自と言ってよいか判りませんが、日本国内ではラウンド・ブリリアント・カット(カラーレス・ダイヤモンド)は下記のような基準で取引されています。

3EX H&C トリプルエクセレント ハート&キューピッド/3 Excellent Heart And Cupid
3EX トリプルエクセレント/3 Excellent
H&C ハート&キューピッド/Heart And Cupid
EX H&C エクセレント ハート&キューピッド/Excellent Heart And Cupid
EX エクセレント/Excellent
VG H&C ベリーグッド ハート&キューピッド/Very Good Heart And Cupid
VG ベリーグッド/Very Good
GD グッド/Good
Fair フェアー/Fair
Poor プアー/Poor

3EX(トリプル・エクセレント/3 Excellent)」とは「カット」だけでなく「フィニッシュ(Finish)」の「研磨状態(Polish)」と「対称性(Symmetry)」の3つすべてがエクセレントの評価を受けたダイヤを言います。

H&C(ハート・アンド・キューピッド/Heart And Cupid)」とは、ラウンド・ブリリアント・カットの場合、特殊なスコープでダイヤを表(テーブル面)から見ると「8本の(キューピッドの)矢」が見え、裏(キューレット側)から見ると「8つのハート」が見えるダイヤのことを言います。「キューピッドが矢でハートを射る」ということから、婚約指輪などに大人気です。

ハートアンドキューピッド

▲キューピッド(矢)イメージ画像(クラウン(表)側)

ハートアンドキューピッド

▲ハートイメージ画像(パビリオン(裏面)側)

ハート&キューピッドスコープ

▲スコープ

ご参考情報:「ラウンド・ブリリアント・カットのハート&キューピッド」の場合と、「ファンシー・カットのハート&キューピッド」の場合があります。)

なお、GIAでは「ハート・アンド・キューピッド」という評価基準はありません(2017年3月現在)。

カラーダイヤのラウンドブリリアントカットのカットグレードにつきまして

カットについてよくご質問頂くのですが、「ラウンドブリリアントカットのピンクダイヤモンドなのにエクセレントやベリーグッドなどカットの評価が無いのですが・・・」。

2006年1月1日以降、AGL(鑑別団体協議会)に所属する鑑定機関では、ラウンドブリリアントカットのカラーダイヤモンドに関してはカットの評価をしないということになりました。

ですのでラウンドブリリアントカットのカラーダイヤでカット評価が下されているものは、2006年1月1日以前に鑑定されたものか、AGLに所属していない鑑定機関による鑑定のものとなります。

ただ、「ハート&キューピッド」は判定されます。なので、ラウンド・ブリリアント・カットのカラーダイヤモンドにハート&キューピッドの評価が下されていることはあり得ます。

ファセット(面)や部分の名称について

ラウンドブリリアントカット

(出典元:ジュエリーコーディネーター検定3級 テキストブック)

他の様々なカットを見てみる


ハート

エメラルド・カット

クッション

オーバル

マーキース

ペア・シェイプ

ラディアント

プリンセス

ラウンド(多面体、その他)

その他

ダイヤモンド婚約指輪の選び方

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●上記の「4C」以外に鑑定書に記載される項目は以下のようになっています。
なお、項目により記載(検査等)されるかされないかは、鑑定機関により異なります。


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蛍光性

ダイヤモンド蛍光性画像

▲蛍光性比較画像 様々な蛍光性のダイヤモンドを並べて撮影してみました。

左から順に

(1)蛍光性 Strong Bluish White

(2)蛍光性 Strong Yellow

(3)蛍光性 Strong Orange

(4)蛍光性 Medium Pink

(5)蛍光性 Strong Yellowish Green

(6)蛍光性 Very Strong Blue

(7)蛍光性 None

です。

ダイヤモンドは一般的に紫外線を当てると、通常項とは違う色調をしめすダイヤモンドと、示さない(=反応しない)ダイヤモンドがあります。

難しく言うと蛍光性とは、紫外線やX線など波長の短い光線を当てると放射ルミネッセンスの結果、第一次光とは違った色の第二次光を発する性質を言います。

品質とは無関係とされていますが、価値や価格に影響を及ぼすことが多くあります。

判断の状態としては、

・366nm(ナノメートル、ナノメーター)または、3650Å(オングストローム)(=365nm)の長波紫外線の元で、

・ダイヤなどを置く背景は『黒い背景』で、

・ダイヤをフェイスダウン(ダイヤの裏側・・・DカラーやEカラーなど通常のカラー(Color)を判断するときはダイヤの裏側から判断するため。)にした状態で

見て判断されます。

また、部屋は暗いほうが蛍光を良く確認できます。

ダイヤモンドは通常、蛍光性が無い(None)、弱い(Faint)、が多く、蛍光性として多い色はブルーとなっています。

蛍光性の評価基準は、下記に記載の「強弱別」と「ドミナントカラー(ドミネントカラー)」によって判断されています(GIA基準)。

強弱別
ドミナントカラー(ドミネントカラー)GIA基準

*ドミナントカラーにつきまして

AGTジェムラボラトリーや中央宝石研究所は、特にドミナントカラーを決めてはおらず、実査に見た目の色調で判断しているとのことです。(2015年9月現在)

蛍光性を見るには?

一般的には、ブラックライト(波長:365nm)またはブラックライト(波長:366nm)を当てることで簡単にダイヤなどの蛍光性を楽しむことが出来ます。

その際、なるべく見る場所(部屋など)は暗くして、ダイヤは黒い紙や布などの上に置いて、 ブラックライトのみで照らしてみるとより蛍光性を確認、楽しめると思います。

また、カラオケボックスなどブラックライトのある場所ですと、通常光とは違う色を楽しむことが出来ると思います。

ご注意点

・ブラックライトによって波長が色々(長波紫外線、短波紫外線など)あるため、ブラックライトによって違う色合いに見える場合があります。

・白い紙などの『白い背景』など「黒い背景以外」ですと違う色調に見えることがあります。

・古いブラックライトや長期間使ったブラックライトなどは、新品時と違う色調に見えることがあります。

・ダイヤの向き(上向き(フェイスアップ)か下向き(フェイスダウン)か)によって、違って見える時があります。

・基本的に蛍光性が強ければ強いほど、価値が低いと考えられることが多いです。

・従いまして、万が一将来売却などする場合は、安価になる可能性が有ります。

・個人的な意見ですが、蛍光性の鮮やかなものはブラックライトなどで照らすと本当に綺麗です。蛍光性もダイヤモンドの一つの個性とお考え頂ければ幸いです。

●鑑定機関が利用している、または、利用していた機器

・GIA推奨機種(2012年現在):EICKHORST UVマルチスコープ(長波:366nm、短波:254nm)

・EICKHORST UVカラースコープ(長波:366nm)

・長波・短波両用紫外線ライト

・GIA GEM INSTRUMENTS(GIA ジェム インスツルメンツ)モデル745000(2015年8月現在、AGTジェムラボラトリーにて使用)

( 日立 FL4BL(2009年1月現在、AGTジェムラボラトリーにて使用)。)

強弱別で探す
色別で探す
*ブラックライト(波長:365nm)

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*ブラックライト(波長:366nm)

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燐光(燐光性:りんこうせい)(Phosphorescence)について


・X線や紫外線のエネルギーの補給が途切れてもしばらく継続する発光。
・また一般的には、黄リンが湿った空気中で自然に発光している青白い光などを言います。

燐光の有名なダイヤモンドは、世界最大のブルーダイヤといわれる『ホープダイヤ』です。このホープダイヤは赤い燐光を発することで有名です。

一般的には、TypeⅡ-b ( タイプ2-b型 )のブルーダイヤモンドに燐光を有するダイヤが多いといわれています。

ご自宅などで確認するには
・「黒い背景」または「白い背景」の両方で試してみる
・部屋は暗ければ暗いほど良い
・ダイヤモンドなどをブラックライトなどで一定時間、照射する
・ブラックライトなどを消した後、ボワ~っと数秒~数分間発光しているかどうかを確認する
という方法が簡単な方法かと存じます。

弊社で実際にブラックライトを当て、その後、数秒~10秒程度ほんわか光っていたダイヤモンドはこちらからご覧くださいませ(あくまでホンワカ光っていただけで燐光かどうかは不明です)。

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ダイヤモンドのタイプ(型)について

ダイヤモンドは主に不純物の種類と量、さらにそこから導かれる物性の違いによって4つの型に分類されています。

以下の表からもお判りのように、窒素を多く含む『1a型』が天然では最も普通で、全体の産出量の98%を占めています。

1b型』や『2a型』、『2b型』は、非常に産出量が少なく、希少なものです。

紫外-可視及び赤外領域の分光検査、顕微紫外レーザーラマン分光分析装置によるフォトルミネッセンス分析(PL分析)という手法で判断されます。

呼び方や記載方法などは、例えば「タイプ2a」「タイプ2-a」「2a型」「2-a型」など色々あります。

1a型 1b型 2a型 2b型
窒素を 含む 含まない~ごく微量を含む
窒素含有量(ppm) 10~5,500 25~50 <10 ~0
窒素の分布

薄板状の集団として偏在

(窒素が凝集した状態で存在している)

個々の原子として炭素原子を置換

(窒素は孤立した単原子の状態で存在している)

個々の原子として炭素原子を置換

---
ホウ素含有量(ppm) 0 0 0

<0.06

ボロン(ホウ素)が炭素原子を置換

産出量 98~99% ~0.1% <2% ~0%
色(通常) 無色、黄色 黄色 無色、ピンク、ブラウン、オレンジ 青色、グレー
電気伝導性 絶縁体 絶縁体 絶縁体 半導体

*1a型は、さらに『1aA型』と『1aB型』の二つに分けられます。

*いずれのタイプも境界が明確ではなく、各種のタイプの特徴を併せ持った混合タイプも存在いたします。

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その他、ご参考情報

などがあります(鑑定機関により多少異なります)。



ダイヤモンド婚約指輪の選び方

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鑑別書

●鑑別書には、宝石を科学的に分析・検査して、宝石の種類をはじめ、その成因、人為的処理が施されているか等が記載されます。
●鑑別書でもっとも大事な箇所は鑑別結果で、他の検査項目は鑑別結果を引き出すための過程を述べたものです。
●平たく言うと、「その石(宝石)は○○で、本物か偽物か」を検査した結果を記載しているのです。
●なお、品質を意味する表現、宝石の価格、産地は鑑別書には記載されないことになっています。

●記載内容は

■「鑑別結果」

■「透明度と色」…検査石の透明度(透明、半透明、不透明)と色相を記載します。

■「重量(カラット)」…宝石の重量は、通常カラット(略字ではct)で表示されます。1ct=0.2gです。
重量の後に”(刻印)”とか記載されている物は、リング等製品に入っている重量の刻印です。
その他、この項目には貴金属品位(Pt900など)が記載されることもあります。

 ●通常、小数点第2位または第3位まで精密な電子天秤 ( カラット天びん ) で測定、表示されます。

■「寸法」…1/100mmまで測定した「縦・横・深さ」の寸法が記載しています。
製品の形態によっては測定が出来ないため、省略している場合もあります。

■「屈折率」…光が空気中から宝石に入るときに、その境界で起きる屈折の度合いのことで、宝石の種類によって固有の値を持っています。

■「比重」…比重とは物質の空気中の重量と同体積の水の重量との割合です。
宝石はその種類によって固有の比重値を持っています。製品の場合は宝石の比重測定は出来ません。

■「偏光性」…光が宝石に入り屈折をする際、内部で2本にわかれて屈折して進むものがあります。
この現象を複屈折性、1本のまま宝石の中を進むものを単屈折性と呼びます。この特性は宝石の種類によって決まっています。

■「多色性」…複屈折性の有色の宝石を見たときに、方向によって色が違って見えることがあります。
この性質を多色性と呼び、宝石の種類によって色の見え方が異なります。

■「蛍光性」…宝石などの物質に紫外線を当てると、これを吸収してその宝石特有の人間の目に見える色の光に変化して発散されることがあります。
この性質を蛍光性と呼び、宝石の種類によって蛍光性は異なります。
一般的には、ブラックライトで照らしてみるとわかり易いと思います。その際、なるべく見る場所(部屋など)は暗くして、 ブラックライトのみで照らしてみるとより蛍光性を確認、楽しめると思います。
ちなみにAGTジェムラボラトリーが蛍光性を判断するために使用しているブラックライトは、 日立 FL4BL です(2009年1月現在)。

■「分光性」…一見同じ色のように見えても宝石の種類によってその色がついている原因は違うものです。
この検査は宝石に光を当て、そこから返ってくる光や透過してくる光を各波長に分解して、検査する宝石の特徴的な光の吸収を調べています。

■「拡大検査」… 宝石顕微鏡を用い、数十倍に拡大した状態で宝石内部を検査し、天然特徴やその石特有の特徴を調べています。

などの検査結果が記載されます。
ダイヤモンド婚約指輪の選び方

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■エンハンスメント(改良)■
●宝石の種類によっては、カット、研磨加工以外に、その宝石が有する潜在的な美しさを引き出す目的で人的手段が加えられることがあります。
これをエンハンスメントと呼びます。
●どんな宝石でもエンハンスメントで美しくなるのではなく、その宝石の生まれ持った因子で決定され、宝石の色や外観を改良する効果が異なるのです。
●エンハンスメントは、古代からある種の宝石に対してはごく当たり前に施されていたもので、商習慣では「天然」として取引されてきました。
●しかし今日では、情報公開は世界的な潮流であり、日本でも1996年から宝飾業界のコンセンサスを得てエンハンスメントの情報が公開されています。
■トリートメント(改変)■
●その宝石が持つ本来の性質とは関係なく、様々な手段により人工的に色や外観を全く変えてしまうのが『トリートメント』です。
●従って、改変後の結果は宝石の本来の資質ではなく、むしろ技術レベルによって大きく左右され、また、中には経年変化を生じるものがあります。

●トリートメントされた宝石の場合、本来の価値とトリートメント後の見かけ上の価値に大きな差があることから、商取引においては、『トリートメント(処理石)』であることを明らかにした上で、はっきりと区別して扱う必要があります。

●但し、ごく一部の宝石については、現時点では高度な分析技術を使っても、天然(ナチュラル)なのか、トリートメントなのかを判断できない場合もあります。
●また、トリートメントの技術も日々進歩(!)しており、実はトリートメントだったという可能性も、鑑別技術が発達した将来にありえる可能性もあります。

●現在では、AGL(宝石鑑別団体協議会)に所属している鑑定・鑑別機関では、一定の基準を設け、判定不能の場合は「ナチュラルかトリートメントか判定不能」という注記を記載してます。

●誤解を恐れず例えると、エンハンスメントは「お化粧」、トリートメントは「整形手術」という感じでしょうか(笑)。

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各種宝石の表記及びコメント (50音順)

各種宝石で一般に用いられる表示について、以下にまとめました。

2004年(平成16年)9月1日改訂時点での内容です。随時改定されていると思いますので、あらかじめご了承くださいませ。

出典元
 「宝石もしくは装飾用に供される物質の定義および命名法に関する規定」
  社団法人 日本ジュエリー協会
  宝石鑑別団体協議会

ご参考書籍
 ジュエリー用語事典―green book

改定案内

===2011年(平成23年)5月1日実施分===

 平成16年9月から運用されております「宝石もしくは装飾用に供される物質の定義および命名法に関する規定(以下、既定集と称します)」から、開示コメント「現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です」を、全面的に削除することといたします。
 最近では、現行規約で当該コメントを割り当てられていた宝石にも、透明材の含浸などが頻繁に見受けられており、その中には顕微鏡での検査では看破が困難なものも存在します。また、現実的に多くの宝石には処理と呼ぶほどではないが、些細な人為的加工が施されているものが多くなっております。
 このような事実が存在するにもかかわらず「現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です」を記載することは、一般消費者の商品選択や購入に際して優良誤認を与えることにも繋がるため、当該コメントを既定集から削除することを決定し、平成23年5月1日より実施いたします。


鉱物名
( Group / Species )
カラー・透明度 宝石名
( Variety )
方法 開示コメント
( Comments )
備考
( Remarks )
天然アウィン ●ブルー アウィナイト 現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です
天然アクチノー・ライトー・トレモライト ●グリーン
●ブラック
●ブラウン
●グレー
ネフライト
緑色以外:□□□・ネフライト
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)
●グリーン ネフライト・キャッツ・アイ
(アクチノーライト・キャッツ・アイも可)
天然アジューライト/マラカイト ●グリーン マラカイト
●ダークブルー アジューライト
●グリーン/ダークブルー アジュル・マラカイト
天然アパタイト ●ブルー
●グリーン
●イエロー
アパタイト 現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です
天然アラゴナイト アラゴナイト
天然アンダリュサイト アンダリュサイト 現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です
天然アンモナイト アンモナイト
アンモライト 被膜 被膜を認む
保護 透明石のカバーを認む
貼り合せ 裏面に別素材による張り合せを認む
天然アイボリー 象牙
マンモス・アイボリー
●その他の動物 アイボリー

天然オパール
遊色効果あり
●ブラック ブラック・オパール 現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です
加熱 黒色化を目的とした加熱処理が行われています
砂糖液浸漬 黒色化を目的とした炭化処理が行われています
着色剤の含浸 黒色化を目的とした有色材の含浸処理が行われています
(ブラック・)オパール 充填 外観の改善を目的とした充填処理が行われています
●グレー オパール 現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です
●ホワイト ホワイト・オパール
●レッド~オレンジ ファイア・オパール
●カラレス ウォーター・オパール
ボルダー・オパール
アイアン・オパール
オパール(母岩付)
オパール 着色 色素による母岩への着色処理が行われています
天然オパール
遊色効果なし
●レッド~オレンジ ファイア・オパール 現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です
●イエロー
●グリーン
●ピンク
●ブルー
□□□・オパール
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)
天然オリビン ●イエローグリーン ペリドット 現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です

天然ガーネット
●レッド アルマンディン・ガーネット 現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です
ロードライト・ガーネット
●レッド~カラレス パイロープ・ガーネット
●オレンジ~オレンジ・レッド スペサルティン・ガーネット
●グリーン
●イエロー
●ゴールデン
●カラレス
□□□・グロッシュラー・ガーネット
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)
グリーンのみ以下を備考等に表記することは可。
⇒ 別名ツァボライトと呼ばれています。
●イエロー~オレンジ ヘソナイト・ガーネット
●半透明石
●グリーン
●ピンク
□□□・ハイドロ・グロッシュラー・ガーネット
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)
●ブラウン アンドラダイト・ガーネット
●グリーン デマントイド・ガーネット
●2変種中間タイプ □□□/□□□・ガーネット
●2変種以上の混和タイプ ガーネット
●(変色性) ガーネット(カラーチェンジ・タイプ)
スター・ガーネット
ガーネット・キャッツ・アイ
天然カルサイト カルサイト 現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です

天然クォーツ
●カラレス ロック・クリスタル 現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です
●パープル アメシスト
●ピンク ローズ・クォーツ
●ピンク
●イエロー
スター・クォーツ
●イエロー/バイオレット パーティカラード・クォーツまたはバイカラー・クォーツ 以下を備考等に表記することは可。
⇒ 別名アメトリンと呼ばれています
クォーツ・キャッツ・アイ
●各色 クォーツ 着色 色素による着色処理が行われています
●イエロー シトリン 加熱 通常、色の改善を目的とした加熱が行われています* *裏面の【鑑別書の表記】を参照
クォーツ 放射線照射 通常、色の変化を目的とした人為的な照射処理が行われています
●イエロー/ブラウン パーティカラード・クォーツまたはバイカラー・クォーツ
●ブラウン スモーキー・クォーツ
●ブラック カンゴーム
●ブラウン
●ブラック
●イエロー
スター・クォーツ
クォーツ・キャッツ・アイ
●グリーン グリーン・クォーツ
グリーン・クォーツ 加熱 色の改善を目的とした加熱が行われています 別名グリーンド・アメシストと呼ばれています

天然クォーツ(多結晶質)
●ホワイト ホワイト・カルセドニー
●Niグリーン クリソプレーズ
●グリーン ムトロライト
グリーン・カルセドニー 着色 色素による着色処理が行われています
●ブルー ブルー・カルセドニー
着色 色素による着色処理が行われています
●レッド カーネリアン 加熱/着色 色の変化を目的とした加熱または着色処理が行われています
●ブラウン サード
●イエロー イエロー・カルセドニー 着色 色素による着色処理が行われています
●ブラック ブラック・カルセドニー
●グリーン グリーン・アゲート
●ブルー ブルー・アゲート
ブルー・レース・アゲート
●レッド サードオニックス 加熱/着色 色の変化を目的とした加熱または着色処理が行われています
レッド・モス・アゲート
●ブラック ブラック・オニックス 着色 色素による着色処理が行われています
モス・アゲート
●レッド
●グリーン
□□□・ジャスパー
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)
ブラッド・ストーン
●各色 ジャスパー 着色 色素による着色処理が行われています
●ゴールデン・イエロー タイガー・アイ
●レッド 加熱 色の改善を目的とした加熱が行われています
●各色 着色 色素による着色処理が行われています
●イエロー 脱色 淡色化を目的とした脱色処理が行われています
●ゴールデン・イエロー/ダークブルー ゼブラ・タイガー・アイ
●ダークブルー ホークス・アイ
●グリーニッシュ・イエロー ウルフス・アイ
●グリーン
●ブルー
□□□・アベンチュリン・クォーツ
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)
●グリーン グリーン・クォーツ
●ホワイト クォーツアイト
●各色 着色 色素による着色処理が行われています
天然クリソコーラ クリソコーラ

天然クリソベリル
●Crグリーン
(変色性)
アレキサンドライト
(キャッツ・アイを含む)
現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です
●イエロー
●グリーン
●ブラウン
クリソベリル・キャッツ・アイ
□□□・クリソベリル
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)
天然コーディエライト ●ダークブルー アイオライト 現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です
天然こはく こはく
(外観特徴として確認できる場合は、こはく(虫入り)も可)
加熱 外観の変化を目的とした加熱が行われています
天然コパル コパル

天然コランダム
●各色 ルビー又は□□□・サファイア
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)
非加熱 加熱の痕跡は認められません
加熱 色の改善を目的とした加熱が行われています
色の変化を目的とした人為的な外部からの元素の拡散加熱処理が行われています
外縁部に沿った色の分布が認められます
●ブルー~パープル 表層部に沿った色の分布が認められます
●ブルー スターサファイア 外部からの元素の拡散加熱処理による人為的なアステリズムを認む
●各色 ルビー又は□□□・サファイア
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)
残留物を伴った場合 {加熱の開示コメント}と併記
フラクチャーに透明物質を認む
充填が伴った場合 {加熱の開示コメント}と併記
キャビティ中に透明物質の充填を認む
オイルの含浸 透明度の改善を目的とした無色透明材の含浸が行われています
鉛ガラス等の含浸 透明度の改善を目的とした透明材の含浸処理が行われています
スタールビー又は□□□・スター・サファイア
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)
天然サーペンティン サーペンティン

天然さんご
さんご
充填 充填物を認む
同一素材による充填を認む
着色 色素による着色処理が行われています
コーティング
(ペインティングを含む)
光沢の改善を目的としたコーティング処理が行われています
貴重さんご以外 貴重さんごとは別種類です
●ゴールデン 脱色 色の変化を目的とした脱色処理が行われています。

天然ジェイダイト
●グリーン ジェイダイト又はジェイダイト(ひすい)も可 ワックス加工の痕跡は認められません
●各色 ジェイダイト又はジェイダイト(ひすい)も可
緑色以外:□□□・ジェイダイト(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意;黒色:クロロメラナイトも可)
ワックス 通常、光沢の改善を目的としたワックス加工が行われています
樹脂含浸 外観の変化を目的とした無色樹脂の含浸処理が行われています
有色樹脂含浸 外観の変化を目的とした有色樹脂の含浸処理が行われています
●他種成分 (以上の開示コメント)と併記
他種成分の含有を認む
●他種鉱物 (以上の開示コメント)と併記
他種鉱物の含有を認む
天然ジェット ジェット ジェットは広義の意味での褐炭・瀝青炭などの変種を含めた呼称です
天然シェル(貝殻) シェル
天然ジプサム アラバスター
天然ジルコン ●カラレス
●ブルー
●ゴールデン
ジルコン
(キャッツ・アイを含む)
加熱 通常、色の変化を目的とした加熱処理が行われています* *裏面の【鑑別書の表記】を参照
●ブラウン
●レッド
●イエロー
●グリーン
□□□・ジルコン
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)
(キャッツ・アイを含む)
現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です
天然スカポライト スカポライト

天然スピネル
●レッド
●ピンク
●オレンジ
●ブルー
●パープル
●バイオレット
□□□・スピネル
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)
(変色性) スピネル(カラー・チェンジ・タイプ)
スター・スピネル
天然スフェーン スフェーン

天然スポジュメン
●ピンク クンツァイト
放射線照射 現時点では色の起源は判定不能
●グリーン スポジュメン 色の改変を目的とした人為的な照射処理が行われています
●カラレス
●イエロー
●Feグリーン
□□□・スポジュメン
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)
現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です
●Crグリーン ヒデナイト
天然ゾイサイト ●ブルー ゾイサイト
(ブルー・ゾイサイトも可)
加熱 通常、色の改善を目的とした加熱が行われています* *裏面の【鑑別書の表記】を参照
以下を備考等に表記することは可
⇒ 別名タンザナイトと呼ばれています。
●イエロー
●グリーン
●ブラウン
●ピンク
●パープル
□□□・ゾイサイト
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)
ルビー・イン・ゾイサイト
天然ソーダライト ●ダークブルー ソーダライト

天然ダイヤモンド
●各色 ダイヤモンド
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)

高温高圧(HPHT)プロセス 色の改変を目的とした高温高圧プロセスが行われています
色の起源が天然か高温高圧プロセスによるものかは判定不能* *色起源の判定にはより高度な分析を要します
現時点では色の起源は判定不能
コーティングおよびペインティング コーティングによる人為的な着色処理が行われています
放射線照射 色の変化を目的とした人為的な照射処理が行われています
現時点では色の起源は判定不能
含浸 透明度の改善を目的とした透明材の含浸処理が行われています
レーザードリリング 透明度の改善を目的としたレーザードリリングが行われています
透明度の改善を目的とした内部レーザープロセスが行われています
●ブラック (ブラック・ダイヤモンドも可) 加熱 色の改善を目的とした加熱が行われています
天然タンブライト タンブライト 現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です

天然トパーズ
●イエロー
●ブラウン
●ホワイト
□□□・トパーズ
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)
現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です OHタイプを以下のように備考等に表記することは可。
⇒ 別名インペリアル・トパーズと呼ばれています。
●ブルー 放射線照射 色の変化を目的とした人為的な照射処理が行われています
●グリーン
化学処理 色の変化を目的とした化学処理が行われています
●ピンク 加熱 通常、色の改善を目的とした加熱が行われています* *裏面の【鑑別書の表記】を参照
●2色以上 パーティカラード・トパーズ 現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です

天然トルコ石
●グリーン トルコ石 ワックス 通常、光沢の改善を目的としたワックス加工が行われています
無色材の含浸 光沢および耐久性の改善を目的とした透明材の含浸処理が行われています
有色材の含浸 色および耐久性の改善を目的とした有色材の含浸処理が行われています
化学処理 外観の改善を目的とした化学処理が行われています

天然トルマリン
●レッド □□□・トルマリン
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)
(キャッツ・アイを含む)
放射線照射 通常、色の変化を目的とした人為的な照射処理が行われています* *裏面の【鑑別書の表記】を参照。
AGL/JJAが設定した色の範囲内で以下を備考等に表記することは可。
⇒ 別名ルベライトと呼ばれています
●ピンク

●ブルー 加熱 通常、色の改善を目的とした加熱が行われています* *裏面の【鑑別書の表記】を参照。
ブルーのみAGL/JJAが設定した色の範囲内で以下を備考等に表記することは可。
⇒ 別名インディゴライトと呼ばれています。
パライバという名称は分析報告書でのみ記載可
●グリーン
●イエロー
●グリーン~ブルー(ネオン・カラー)
●クロム(バナディアンを含む) 現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です
●イエロー
●ゴールデン
●ブラウン
●パープル
●バイオレット
●カラレス
●ブラック
●2色以上 パーティカラード・トルマリン
●ウォーターメロン ウォーターメロン・トルマリン
天然ハウライト ●ホワイト ハウライト
●各色 着色 色素による着色処理が行われています

天然フェルスパー
●ホワイト
●カラレス
ムーンストーン 現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です
●グリーン
●ピンク
□□□・ムーンストーン
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)
オーソクレース
アンデシン
●ブラウン
●カラレス
サニディン
ラブラドーライト
バイトーナイト
●オレンジ~レッド サンストーン
●グリーン アマゾナイト
天然フルオライト ●ブルー~グリーン □□□・フルオライト
(カラー・バラエティー・ネームの付記は任意)

放射線照射 現時点では色の起源は判定不能
●各色
天然べっ甲 べっ甲 べっ甲特有の張り合せ加工が行われています
張り合せ 裏面に別素材による張り合せを認む

天然ベリル
●Crグリーン エメラルド
(キャッツ・アイおよびトラピッチェ・エメラルド)
透明材の含浸の痕跡は認められません
含浸 透明度の改善を目的とした無色透明材の含浸が行われています
有色材の含浸 色素による着色処理が行われています
コーティング コーティングによる着色処理が行われています
●ブルー アクワマリン
(キャッツ・アイを含む)
加熱 通常、色の改善を目的とした加熱が行われています* *裏面の【鑑別書の表記】を参照
●ダークブルー ブルー・ベリル 放射線照射 色の変化を目的とした人為的な照射処理が行われています
●ピンク モルガナイト
ペツォッタイト
(キャッツ・アイを含む)
含浸 透明度の改善を目的とした無色透明材の含浸が行われています
●イエロー イエロー・ベリル
●ゴールデン ゴールデン・ベリル
●イエローグリーン ヘリオドール
●グリーン グリーン・ベリル
●カラレス ゴッシェナイト
●レッド レッド・ベリル
含浸 透明度の改善を目的とした無色透明材の含浸が行われています 以下を備考等に表記することは可。
⇒ 別名ビックスバイトと呼ばれています。
スター・ベリル 現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です
ベリル・キャッツ・アイ
天然マグネサイト ●ホワイト マグネサイト
●各色 色素による着色処理が行われています
天然ラズライト ●ダークブルー ラピス・ラズリ
天然ロードクロサイト ●透明石 ロードクロサイト 現時点ではカット・研磨以外に人的手段が施されていないとされる宝石です
●半透明石
天然ロードナイト ●レッド~ピンク ロードナイト


ご参考書籍
 ジュエリー用語事典―green book

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保証書や品質証明書等

●保証書等は、一般的に販売店舗(会社)が作成し、商品の品質や材質の記載、修理・アフターサービスなどについての条件を記載している物です。
●大きさや形状やデザインも様々です。
●あくまで、販売店舗によります。

●考えられる表記名
「保証書」「保証証」「補償書」「補償証」「保障書」「保障証」「品質証明書」「品質証明証」など


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鑑定(鑑別)機関の違いについて

●非常に残念なことですが、「鑑定書や鑑別書が付いていれば安心!」というわけでは無いようです。
2005年のマンション耐震偽装問題のように、審査機関が嘘をついてしまえば消費者は調べようが無いのと同じなのかもしれません。

●どこの鑑定(鑑別)機関が発行した鑑定(鑑別)書なら?…、一つの判断基準をお話いたします。

●鑑定機関は、国内の場合、大きく分けて3つに分けられると思います。

クラスI  AGL(宝石鑑別団体協議会)
加盟の鑑定(鑑別)機関
AGTジェムラボラトリー
中央宝石研究所(CGL)
クラスII 上記以外のAGL加盟鑑定・鑑別機関
クラスIII  上記に当てはまらない鑑定(鑑別)機関

●上記のクラスIとクラスIIの鑑定機関が発行した鑑定書・鑑別書でしたら、まず安心です。

AGTジェムラボラトリーは、国内では最も鑑定・鑑別が厳しいといわれています。
中央宝石研究所は、国内シェアは最大といわれ、国内宝石業界の標準といわれています。

●クラスIIIに関しては、信頼できるところとそうでないと思われるところが混在しています。

●世界で見ると、「GIA(アメリカ宝石学会)」が、世界標準となっており、どこの国でも通用します。

■ 鑑定機関別にダイヤモンドを見てみる
GIA
AGTジェムラボラトリー
中央宝石研究所 (CGL)

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【免責事項や注意事項など】

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・ 項目(鉱物学的データ、特性、特徴、特色、効果、効能、意味、石言葉など)によりましては、不明や判らない等の場合がございます。

・以上、全て自己責任にてご利用下さいませ。

・予めご了承、ご了解の程、宜しくお願い申し上げます。

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