Beryl
緑柱石(りょくちゅうせき)
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Be3Al2Si6O18
六方晶系
柱状
1.577~1.583
2.72
ガラス光沢
ブラジル、パキスタン、アフガニスタン、マダガスカル、ナミビア、ジンバブエ、ナイジェリア、南アフリカ共和国、ロシア、アメリカ、スリランカ、インド、中国、タンザニア、アイルランド、コロンビア、オーストリア、オーストラリア、モザンビーク、ザンビア、マラウイ、ウクライナ
無色、海水青色、ピンク色、濃いピンク色、黄色、黄緑色、金~金(オレンジ)色、緑色、赤色、青色、黒色
7.5~8
フランスの化学者ルイ・ニクラウス・ボークランが1798年に、淡い緑色系の石の中から「ベリリウム(Be)」元素を発見し、ベリリウムを含む鉱物は「ベリル」と呼ばれるようになりました。
歴史的に様々な事情の影響を受け、現在では色や成分により下記のように分類されています。(注:一部、諸説により、分類や判断基準や名称が異なることがあります。)
主な色調(主な色因) | 名称(別名など) | 和名 |
赤色(マンガン) | レッド・ベリル(ビクスバイト他) | 緑柱石 |
ピンク色(マンガン、セシウム) | モルガナイト(ローズ・ベリル、ボロビエバイト、ピンク・ベリル) | 緑柱石 |
ピンク色(セシウム) | セシウム・ベリル | 緑柱石 |
濃いピンク色(セシウム、リチウム) | ペツォッタイト(ラズベリル、ピンク・ベリル) | 緑柱石 |
金色~オレンジ系の金色 | ゴールデン・ベリル | 緑柱石 |
黄色 | イエロー・ベリル | 緑柱石 |
黄緑色 | ヘリオドール | 緑柱石 |
緑色(クロム) | エメラルド | 翠玉、翠緑玉、緑柱石 |
緑色(バナジウム) | バナジウム・ベリル または グリーン・ベリル または エメラルド | 緑柱石 |
緑色(鉄) | グリーン・ベリル | 緑柱石 |
青色(放射線照射) | マシーシェ・ベリル(マシシ・ベリル、ブルー・ベリル) | 緑柱石 |
海水青色(鉄) | アクアマリン | 藍玉、藍柱石、緑柱石、水宝玉 |
無色 | ゴッシェナイト | 緑柱石 |
黒色 | ブラック・ベリル | 緑柱石 |
かつて「黄色」「黄緑色」「金色~オレンジ系の金色」の色調は、全て「ヘリオドール」と呼ばれている時代がありました。その為、現在でも名称がこんがらがっている(笑)ことがあります。(過去の基準で分類している販売業者もいるようです。)
さらに判断を難しくしているのが、基本的に「色調は主観的なもの」の為、同一石でも鑑別機関や販売業者によっては、異なる見解となる場合もございます。
例:販売店Aで「イエロー・ベリル」として購入したものが、販売店(または買取店)Bでは「ゴールデン・ベリル」と判断されてしまう。
クリソライト・ベリル(Chrysolite Beryl):明るい帯緑黄色、明るい黄緑色のベリル。一般的にはヘリオドールが用いられる。別名はクリソライト・アクアマリン(Chrysolite Aquamarine)。
カナリー・ベリル(Canary Beryl):カナリアの黄色の色調を有するベリル。
バッザイト(Bazzite):青色、暗青色で、ベリリウム分がスカンジウムと置換したベリルの変種。化学組成:Be3(Sc,Al)2Si6O18
リシオン・ベリル(Lithion Beryl):リチウムを含み、カルシウムを含まないベリル。宝石名ではなく化学上の分類。
ロステライト(Rosterite):地中海、エルバ島産出のローズ色のベリル。
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